次につなげるということ

昨年私が惚れ込んでしまったトビウキャンプ、芸術祭、今年は手伝わせていただけることになりました。

 

これまでは、ただこの芸術祭の空気や環境に惹かれていたことがすべてであり、その謎を解き明かしたいと思っていました。

しかし、飛生アートコミュニティの歴史を知るにつけて、ひとつ気がつかされたこと。

それは、次世代へとつなげていく意志を持つことの尊さです。

 

自分の身の振り方をこの先どうしていこう、と考えていると、すべてのベクトルが「いま、ここにいる自分と社会、そしてこの先の自分」に向いていることがよくあります。それはきっと仕方のないことです。私がどうやって食べ物を得るかという、生命を維持するための戦略を練らなくてはいけないのですから。

でも、トビウの歴史を知るにつけ、もうひとつのベクトルを持つに至りました。それは、「私の次の世代の環境の最大化」です。

「それができるのであれば、私は踏み台になっても構わないのだ」という意識を持つことは、どんどん循環が速くなっていくこの世界において(とても追いつけない世界の速さについていかない)、健全な心の持ちようなのではないかと思うのです。

 

いのちの意味には、2つある気がします。

・生命を維持すること

・生命を生み出すこと

前者しか見えていない状態から、この二つをバランスよく持つこと。自意識を膨れ上げさせてしまって不幸にならないないためにも、忘れてはいけないことな気がします。